スプレーガンはキレイに洗わないとダメ。すぐに詰まってしまいます。最低限の使い方を覚えないと使い捨てになるのでホント注意です!
ここでは、重力式スプレーガンの洗浄方法を解説。基本的な内容ばかりなので、他のタイプにも応用可能です。
この記事を読めば、スプレーガンの注意点から管理方法まで理解できます。

使い終わったスプレーガンの洗浄方法
洗浄するのに必要なもの
- 溶剤(基本シンナー)
- ウエス
- エアーホース
- コンプレッサー
- 刷毛(あれば便利)
上記が揃っていないと洗浄は無理です。 洗浄に関してはこちらも参考にどうぞ。
手順1:容器内・フタ・本体を拭く
- 残った塗料を捨てる
- カップにシンナーを入れて振る
- キレイなるまで繰り返す
この時点ではエアーが通っていない状態です。まずは本体をや蓋をキレイにしましょう。
シンナーをいれてフリフリする際は、フタを締めた状態です。さらにウエスで抑えて塗料が飛び出さないようにしてください。
塗料の吹出口のキャップも外してキレイに拭きましょう。刷毛があると掃除しやすいですよ。
手順2:エアーを通して逆流させる
- エアホースを差してエアーを通す
- シンナーを入れて吹き出す
- 吹出口をウエスで抑えて逆流させる
- 汚れたシンナーを捨てる
普通にシンナーを吹き出すのはみんなやっていますが、ポイント「逆流」させること。中の部分は汚れがたまりやすいので、空気を逆流させて洗浄します。
※折りたたんだウエスを当てるんですけど、上手く当てないと逆流しません
シンナーがボコボコと言えばOKですが、逆流させている間は絶対にカップを覗かないでください!シンナーがはね返って目に入ります。

手順3:最後に全体を拭いて完了
ひと通りキレイになればOKです。
最後にチェックするポイント
- 吹出口は汚れていない?
- カップの中はキレイ?
- 本体の汚れは取れた?
重要なのは本体の中やトリガーなどの可動部です。塗料のカスが残ってしまうと故障の原因になるので、できるだけキレイにしておきましょう。

スプレーガンの管理方法について
スプレーガンは、メインパーツに「アルミ」や「ステンレス」が使われていることが多く、基本的にサビはでません。
ただし、衝撃に弱く、キズも付きやすいので取り扱いには注意してください。
必ずキレイに洗ってから保管する
使い終わったらすぐに洗浄するのが基本。塗料が本体の中で固まると面倒なので、必ず「洗浄」のクセをつけてください。
絶対にやるべきこと
- 本体にシンナーを通す
- カップの洗浄(特に内側)
- 先端のキャップを拭く
洗浄を忘れると、場合によっては部品交換になります。常にキレイにすることを意識してください。
カップにシンナーを張って置いておく
カップの中にシンナーを入れておけば、洗い残しがあった場合でも固まりにくくなります。
本体の中にシンナーを通しておくと言ったほうが正しいかもです。
もちろんキレイに洗ったほうが間違いないのですが、使う頻度が多いほど洗い残しが気になるところ。

メンテナンスをしていけば何年も使える
余程おかしい使い方をしなければ、かなり長持ちします。仕事で使っているスプレーガンも5年くらい経ってるような。
どれも2万円くらいするモデルなのですが、壊れにくいしコスパはいいかなと思います。

スプレーガンの定期的なメンテナンス方法について
スプレーガンを使っていくには洗浄だけではダメなのです。
分解する知識を持っておく
できれば分解できるようになってください。
どうしても細かいところや本体の中にも汚れがたまってくるので、いつもの洗浄だけでは対処できない場合もあります。
道具に関して言えば、サイズの合うスパナがあれば最高ですが、モンキーレンチ2本あればバラせます。
「いや、いきなりは無理」って人は、とりあえずアマゾンとかで激安のスプレーガンでも買って練習してみてください。
実際に買ってみたんですけど、ホント値段なりのクオリティです。

細かい部分は専用の道具を使う
簡単なメンテナンスならウエスだけでもいいのですが、細かいところまでしっかりやるには「専用の掃除セット」が必要です。
上記があればエアホールや細かい箇所までキレイに掃除できます。

パッキン・接続部は消耗品
本体以外は消耗品も多い
- 樹脂製パーツ
- Oリングなど
- ダイヤル部分のバネ
長期間使っていると、細かい部分がヘタってきます。もし「エアー漏れ」や「塗料漏れ」があれば部品を交換すればだいたい直ります。
交換部品に関しては、スプレーガンの説明書に分解図が乗っているので参考にしてください。

まとめ:スプレーガンを掃除できない人は買っちゃいけない!
こんな人はスプレーガンは無理かも
- そもそも道具に興味がない
- 面倒なことはやりたくない
- 使い捨てじゃないとダメ
正直スプレーガンのメンテナンスは面倒です。繊細な道具なので、サボってしまうとすぐダメになりますしね。
ただ、その手間と引き換えに缶スプレーにはとても真似のできない「最高の仕上がり」が手に入ります。
