塗装歴10年の僕が、ローラーの種類、選び方をどこよりもわかりやすく解説します。
正しくローラーを選ぶことができると、誰でも簡単に塗装の仕上がりがUPしますよ。
- スモールローラーを選ぶ
- 18ミリ前後の毛丈を選ぶ
- マイクロファイバーを選ぶ
世の中にはたくさんの種類のローラーがありますが、まずは上記のポイントを抑えるだけでも失敗は減ります。
変なローラーはほんと無理。間違いなくキレイに仕上がらないです。
せっかく塗装するならキレイに塗りたいですよね。そしたら、ちょっとでいいから基本的な選びかたは覚えておきましょう。
この記事を読めば、初心者でもローラー選びで迷うことはなくなります!
とりあえずおすすめを知りたい人は「おすすめのローラー」へどうぞ。
ローラー(ハンドル)の種類は大きく分けて4タイプ
- レギュラー:ほぼ使わない
- ミドル:7インチ以上のローラー
- スモール:扱いやすくて種類も多い
今は6インチが人気で種類も豊富。それぞれハンドルの形が違います。
ミニスモールローラー(ミニコロ)
通称「ミニコロ」です。わりと新しいタイプですが、人気なので種類もどんどん増えてきています。
それぞれ詳しく説明していきます。
レギュラーローラー:基本プロ向き・使用頻度は低い
- 重たい
- 安定感がある
- 7・9インチ用
レギュラーローラーは支えがしっかりしているので力が均等に伝わるような構造になっています。
よく、サイズが大きいから広い面積の塗装に向いていると言われますが、それは間違いです。
正しくは、広くてフラットな形状の壁などを、つなぎ目を少なく塗るためのローラー。
微妙な力加減がローラーに伝わりやすいので砂骨ローラー(模様をつけるためのローラー)を使うのにも向いています。
- 石膏ボードの塗装(内装)
- 瓦棒などを屋根を塗るとき
- 外壁のマスチック(砂骨ローラー)
プロ級の仕上がりが求められるときなど、かなりテクニックが必要なケースが多いですね。
一般住宅で使う機会は減っています。
使い終わった後のローラーハンドルの掃除も大変。サボるとすぐ固まってゴミになります。
ミドルローラー:7インチ用・使用頻度は低い
- ほぼ7インチ用
- そこそこの安定感
- 使用頻度が1番低い
レギュラーよりも使いやすいけど、中途半端な性能。どこに使うのかと聞かれたら悩みます。
ハンドルの金具が端まで入るので、安定感もそこそこあるんですが、そもそも7インチを使うことが少ない。
6インチじゃ小さいけど、レギュラーローラーを使うまでもないっていうケースってあんまりないんですよね。
ハンドルの作りがシンプルなので、洗うのは楽。
6インチじゃ物足りないっていうかなりスポット的な感じの使いかたですね。
実際に使ってはいたんですけど、あまり使った記憶がありません。
スモールローラー:使いやすくて種類も豊富・万能タイプ
- 種類が豊富
- 使いやすい
- 4・6インチ用
使用頻度が高くてラインナップも充実。ローラーといえばこれです。
このスモールローラーを使っていればOK。メーカーから出ているのもほとんど6インチ用です。
基本的に6インチを使うことが多いです。4インチはミニコロの登場で出番は減りました。外壁の塗替えもこれで十分。
んー強いて悪いところいうなら、安定性はレギュラーローラーに比べて劣ります。
- 壁の塗装(外部・内部)
- 屋根の塗装(ほぼ全般)
- 一般的な塗装(DIY全般)
特殊な塗装やシチュエーションはレギュラーローラー、それ以外はスモールローラーでOKです。
ミニスモールローラー:かゆいところに手が届く・初心者におすすめ
- 狭い場所の塗装用
- めちゃくちゃ軽い
- 1〜4インチに最適
※1〜3インチを使う場合はハンドルのサイズも合わせて選んでください
ミニスモールローラーはちょっとした塗装、狭い場所に最適。刷毛の出番が減りました。
需要が高く、メーカーからもどんどん商品が出ています。
汎用性が高く、入り組んだ場所、とくにスモールローラーが入らない場所(3センチ以下の隙間など)も快適に塗装できるすぐれもの。
刷毛じゃなきゃ塗装できなかった狭い場所や隙間が楽になりました!
ローラーハンドルの長さで塗れる範囲が決まる
基本的にどれだけの範囲を塗るかで選ぶもの。
手の延長のようなものなので、長くなるにつれてさばくのが難しくなっていきます。
基本的にショートを選べばOKです。
外壁などによく使われるのはショートハンドル
外壁のような凹凸のあるデザインの場合は、断然ショートがおすすめ。
- さばきやすい
- 力を入れやすい
- 1度に塗る範囲が狭め
ショートハンドルは短い分、力がローラーに伝わりやすいのが特徴。外壁のような凹凸が多いものを塗るのに使いやすいです。
扱いやすいので、使う頻度が多いのは圧倒的にショート。
ロング・スーパーロングが適しているのは屋根・天井
ロングのような長いハンドルを使うのは、つなぎ目を減らしたいから。
天井や屋根(瓦棒など)の、とくに凹凸のないデザインはつなぎ目がでるとかなり目立ちます。
- 塗料の重ね目を作らない
- すべて均一な量を塗る
- ローラーのパターンを一緒にする
上記を満たすには、端から端まで1回で塗る必要があります。
2m程度ならロングや、スーパーロングのハンドルを使って1回で通して塗ることが可能です。
ちなみに超テクニックがあれば、途中でつないでもパターンを一緒にできる。ただ、めっちゃ神経使うし疲れます。
つまり、なるべく通して塗ったほうが楽なんです。
継柄(つぎえ)を使うのはかなりテクニックが必要
ローラーに取り付ける継柄(つぎえ)を使いこなすのはめちゃくちゃ難しいです。素人が使うものではありません。
継ぎ柄の先に「包丁」をつけて野菜切ってる感じをイメージしてもらえればいいかなと思います。
思ったように動かないんですよね。
- 高い壁
- 天井
- 屋根や床
手の届かない高い所を塗ることもありますが、屋根や床を3m以上通して塗るときに使う場合もあります。
ローラーの「毛丈」の正しい選び方・使い分け
- 長毛:凹凸にも対応
- 中毛:バランスが良い
- 短毛:仕上がりを重視
仕上がり、使いやすさのバランスがいい17〜20ミリのタイプがおすすめ。
短毛に適しているのはフラットな壁や板金(金属)部分
短毛ローラーは仕上がりの肌がきれいなので、金属などフラットな平面に向いています。
ただし、塗料の含みが悪く広範囲を塗るのはきついので注意してください。
- 金属の板
- プラスチック
- カラーBOXなど
ちょっと塗りにくいので、特に仕上がりをキレイにしたいときのみ使うのがいいかもしれませんね。
中毛は万能タイプで使用頻度が多い
中毛は使える場所が多い万能タイプ。
毛丈が短ければ仕上がりもキレイですが、中毛はどれも大きく変わりません。
ここではローラーの種類で差が出るので、仕上がりのキレイなローラーを選ぶの必要があります。
- 外壁
- 内装・壁
- 内装・天井
基本的になんでもOKなので、とりあえず中毛を使っておけばいいかなと思います。
迷ったら13〜17mmを選びましょう!
長毛は凹凸が多い外壁かコロニアル屋根に適している
- 仕上がりが荒い
- 凹凸に対応できる
- 1回に塗れる範囲が広い
毛丈が長いので、凹凸によく馴染む。
また、塗料の含みもいいので作業スピードを重視するときにも使います。
- コロニアル屋根
- サイディング全般
- 凹凸の多いデザイン壁
凹凸が多い外壁や、コロニアル屋根に使うことが多いですね。
仕上がりの肌が荒いので、フラットな面には不向き。内装工事にはあまり登場しません。
25mm以上は使用頻度が少なめです。
おすすめのローラー「マイクロファイバー」を紹介
性能で選ぶなら、極細繊維で作られているマイクロファイバーを選びましょう。これ使ったら普通のローラー使えませんよ。
マイクロファイバーは泡立ちが少なく仕上がりの肌もきめ細かい
マイクロファイバーは今の主流。すべてのメーカーから出ていて、ラインナップも多いです。
- テクニックが必要ない
- 仕上がりがキレイになる
- 周りに塗料が散りにくい
仕上がりを重視するなら他のローラーを使うのはやめましょう。
使ってみれば誰でも違いがわかりますよ。
おすすめのスモールローラー
大塚:マイクロエース
- ベニヤ板
- ケイカル板
- 石膏ボード
とにかく仕上がりがキレイなので、フラットな箇所でもOK。
水性、油性でも使える万能品なので、これを1個持っていれば安心です。
タイホウ:黒虎
- 外壁
- クロス壁
- モルタル壁
黒虎はふっくらした材質なので、凹凸への対応力が抜群です。
マイクロエースに比べると仕上がりがやや劣るものの、内装に使えるレベルですよ。
おすすめのミニスモールローラー
大塚:ミニスモールローラー
マイクロエースの性能をそのままに、サイズだけをちっちゃくした感じのローラー。デメリットは特になしです。
タイホウ:銀虎
毛丈は10ミリですが、凹凸になじむ使いやすさは抜群。
これもデメリットないように感じます。
結論!迷ったらスモールローラー・ミニスモールローラーでOK!
ローラーは色んな種類がありますが、使いやすいものは限られています。
- スモールローラー
- 18ミリ前後の毛丈
- マイクロファイバー
とりあえず上記を基準にすればOKです。おすすめは「おすすめのローラー「マイクロファイバー」を紹介 」をご覧ください。
テクニックがなくてもローラーを変えれば仕上がりも変わります。
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