- オスモカラーについて知りたい
- 上手く塗る方法ってある?
- どの塗料を選べばいいかわからない
この記事では「オスモカラー」を塗るコツや注意点を解説していきます。
実際に仕事で使っていた塗料なので、使っていた道具なんかも紹介しますね。
オスモカラーは、体に害のあるシンナーや、発がん性が疑わしい物質が一切入っていない安全な「自然塗料」です。
「天井」や「床」の全面塗装は大変かもしれませんが、ちょっとした棚なんかにはベスト。
経験のない人でも、コツさえつかめば簡単に塗れますよ。
オスモカラーの成分や特徴・おすすめの塗料
オスモカラーは「浸透性塗料(しんしつせいとりょう)」です。
浸透性塗料とは、表面に塗膜を作らず「木材」に塗料をしみこませるタイプの塗料。木材の呼吸を妨げない効果があります。
木は呼吸することで、湿度を調整しています。そのため、ペンキには出せない雰囲気、主張しすぎないナチュラルな感じに仕上がるのです。
オスモカラーの成分
成分はすべて自然由来のものばかり。
- ひまわり油
- 大豆油
- アザミ油
- カルナバワックス
- カンデリラワックス
オスモカラーは、ドイツ製の自然塗料です。国交省の検査基準にも合格している唯一の自然塗料になります。
オスモカラーは値段が高いけど中身も濃い
オスモカラーの値段はやや高め。
しかし、一般的な保護材の主成分が15%~25%なのに対し、オスモカラーの主成分は2倍の55%もあります。
単純に、同じ量でも塗れる範囲が広いってことですね。
使ってみればすぐに違いがわかりますが、オスモカラーは「トロっと」しているので、明らかに濃いのが実感出来るでしょう。
オスモカラーのおすすめ塗料:ワンコートオンリー
この商品は屋内ならどこでも使える万能品。名前の通り1回塗りで仕上がります。
「床用」とか分かれているものが多いのですが、この商品に関しては内装全般いけるタイプです。
1回塗り用なので、他のオスモカラーよりも主成分が多いのが特徴。2回塗りすると、少し色味が濃くなります。
「艶消し」なので自然な仕上がりになりますよ。
オスモカラーの取り扱い注意事項
オスモカラーは「油性」です。自然塗料=安全というイメージですが、引火性もあります。
オスモカラーは発火する可能性あり
オスモカラーの成分は「油」なので、高温になると自然発火する可能性があります。
オスモカラーを塗るときに使ったウエスは、「発火」の恐れがあるので、必ず水を張ったバケツにつけておいてください。
使い終わった花火と同じ処理が必要ですね。これに関してはオスモカラーも「安全」ではありません。
オスモカラーの使用期間について
オスモカラーは未開封の状態で5年、1度開封したものは2年程の使用期限があります。
一般的な塗料よりも使用期限が長いため、少し大きいサイズを選んでも無駄になりにくいですね。
しかし、使用期限が過ぎたものは「ゴミ」になってしまうので、2年くらいで使い切れる量を選んでください。
オスモカラーをきれいに塗るための3つのポイント
まずオスモカラーを使用する前に、必ずフタを開けてよく混ぜてください。
「溶剤」と「主成分」が分離してるので缶の底を特に意識して混ぜましょう。
割り箸でもいいのですが、幅が5㎝程の板の方が混ぜやすいです。
塗る前の下地処理
- 塗る木材を水で濡らさない
- 傷がつかないようにする
- ボンドを付けないようにする
塗装前の状態で木材が雨で濡れたら、塗装の色づきが変わり「シミ」になります。同じ理由で「ボンド」もNG。
棚を作る時に木工用ボンドを使うときがあると思いますが、絶対に塗装面につけないでください。
拭き取っても跡が残ってしまい、ペーパー処理をしてもキレイにとれません。
あとは#240のペーパーで、毛羽立ちをキレイに処理しましょう。どれだけ木材をきれいな状態にしておくかが重要ですね。
木材全体が粉をふく程度に均一にかければOKです。
塗装環境を整える
塗装する場所に注意してください。
- 直射日光を避ける
- 風が当たらない場所で塗る
- 気温は低いほうが◎
上記に気を付ければ、成功率が上がります。
気温が低いほうが乾きにくいので、塗りやすくなります。季節でいうと、秋が適していますね。
夏ならエアコンが効果的ですが、換気は必ずしてください。
塗りすぎないように注意する
キレイに仕上げるには「とにかく薄く塗る」ことを意識しましょう。
コテバケで刷り込むように塗る→塗り終わった後に、余分な塗料をウエスで拭き取る。表面がしっとりしている程度でOK。
ヤバイと思ったら乾く前に拭き取ればいいので、思い切っていきましょう。
1日おいても乾かない場合は塗りすぎです。
オスモカラーを塗るのに必要な4つの道具
オスモカラーを塗るには以下の4つがあればOK。
- コテバケ
- バケット
- ウエス(布)
- 目地刷毛
コテバケは必須アイテムなので、必ず用意してください。刷毛の代用品になります。
オスモカラーを塗るのに使った道具は「ペイント薄め液」で洗えばOKです。
必須:コテバケ
オスモ専用のコテバケは高いので、これで十分です。
あれば最高:ウエス
塗料を拭き取るためのもの。コテバケを使えば拭き取りも少ないのですが、用意しておきましょう。
無理に買わなくても、着なくなった綿100%のTシャツでも代用できます。
ロゴやプリント部分は、キズの原因になるため避けてください。
必須 :目地刷毛(油性)
「めじばけ」という名前の通り、目地や狭い場所に使用します。ホームセンターで安く買えると思います。
必ず油性用を購入してください。
代用も可 :ローラーバケット
ホームセンターに売っているのは平たいタイプの方が多いかもしれませんね。これも参考までに。コテバケが入ればいいので、好みで選んでください。
きれいな状態のものがあれば◎、水性塗料を使っているものは避けてください。
まとめ:オスモカラーはポイントさえ押さえれば誰でも簡単に塗れる
オスモカラーを使えば、初心者でも簡単に、「木材」本来の自然な肌触りを生かした仕上がりになります。
家具を自分で塗るのは楽しいし、愛着もわきますよ。
この記事では僕が使ってみて大事だと思ったポイントをまとめましたが、「もっと知りたい」という人はOSMO&EDELに詳細が載ってます。
動画で塗り方も公開しているので参考になると思います。
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