- 内部の木材塗装を成功させたい
- プロの塗装屋のテクを知りたい
- 大事なポイントだけ教えてほしい
木材の塗装って意外と難しく、なかなかうまく塗ることができませんよね。
気づかずやってる人が多いんですが、もしかしたら手抜きしてるかもしれませんよ。
ここで解説するのは塗装歴は9年で学んだ塗装ノウハウ、「失敗しました」が通用しない環境で磨いたスキルです。
この記事は、オイルステインやニスを塗るときにやってしまいがちな失敗と、その解決策をまとめました。
自然塗料にも応用できる内容になっています。
多くの初心者がやっている失敗する木材の塗り方
木材の塗装でやってはいけないこと。基本的な部分ですので、当てはまっていないかチェックしてください。
塗料を塗る量が多すぎる
木材は塗料を塗るというか「染み込ませる」です。 ニスやオイルステインは塗り過ぎたら効果を本来の発揮できません。
たっぷり塗るという感覚は木材の塗装においては少しニュアンスが違います。
着色は素早く、ニスは薄く塗り重ねるのが基本。単純にそのほうが失敗しにくいです。
大事なところに手間をかけない
塗装は塗っている時間より、塗る前のほうが時間をかけています。
- 木材にキズや汚れがないかチェック
- 全体を均一にペーパーをかける
- 角や小口は念入りにペーパーをかける
ペーパーはキズをなくすのと目荒しの役割があります。ただ、ペーパーを当てすぎると塗料の色味も変わるので注意してください。
下地作りの段階できれいな状態にしなくてはいけません。
使う塗料を間違えている
木目を活かした塗装をするならカラーニスはNG。着色とニスは別にしたほうが色落ちしにくいし、難易度も下がりますよ。
カラーニスは手軽に塗れるので選んでしまいがちですが、長い目で見ると着色→ニスのほうが強いです。
着色とニスを分けたほうがきれいに仕上がりやすいんですよ。
木目を活かした塗装をきれいに仕上げる手順とコツ
ここからは具体的な塗装方法です。きれいに仕上がるかどうかが、ここで決まります。
木目に沿ってペーパーをかける
使うペーパーの番手は#240〜#400でOKです。
- 全体に粉がふいている
- 木材の色味が白っぽくなる
- 目に見えてわかるキズがない
サンダーがあればベスト。同じ場所をかけすぎないように全体を均一にかけてください。
手でペーパーをかける場合はキズにならないように注意です。
オイルステインで色付け
オイルステインを塗る前に塗料を薄めて「色味」の調節をします。その際は、必ず試し塗りをしてください。
試し塗りには見えなくなる場所や、使わない切れ端など、実際に塗る木材と同じものを使いましょう。
- 完成イメージよりも薄い色味に
- 乾く前に拭きとれるように
- できればニスも塗って試す
ニスを塗れば必ず色味が「濃く」なります。ニスを数回塗ると、色味や雰囲気に厚みが出るので、その加減が難しいかも。
ニスは最低でも2回塗る
ニスは最低でも2回、場合によっては4回以上。 塗る回数に応じて「研ぐ回数」も増えていきます。
- 角の色はとれにくいか
- 毛羽立ちが少ないか
- キレイに色が出ているか
塗装前の下地処理をがんばった分だけニスを塗るのが楽になります。
ペーパー=「仕上がりの肌」なので、どれだけ肌触りを良くするかはお好みで。
内部の木材塗装でよくある疑問
塗装に関する疑問にゆるっと応えていきます。
オイルステインってどれを使えばいいの?
色がつけばなんでもOKですが、とりあえずは「着色用の水性オイルステイン」を選んでください。
DIYにおすすめのニスはある?
水性のウレタンニスを選んでください。使いやすさ、強度ともに抜群です。
思った色味にならないんだけど
感覚だけではどうにもならない部分もあるので、塗る前に試し塗りするしかありません。
- 拭き取り(乾き具合)
- 木材の種類や質
- 塗料の薄め具合
上級者向けになりますが、同じ塗料を混ぜれば「調色」もできます。
毛羽立ちがひどいのはどうすればいい?
頑張ってペーパーをかけてください、、、!
- 塗る前にきれいにかける
- ニスの段階で根気よくかける
対処法としては上記しかありません。
一般的に堅木は毛羽立ちが少ないです。あとはそれぞれの木の質によって、同じ種類でも全然違います。
水性と油性どっちがいいの?
室内なら水性でOK。逆に油性はおすすめしません。
- 乾きが遅い
- 匂いが残る
- 扱いが難しい
プロでも水性を使います。強度的には油性が強いんですが、水性でも十分な強度があります。
ウレタンの強溶剤を使えば、高級家具のような仕上がりになりますが、エアー工具も必要だし大変です。
まとめ:木材塗装を成功させるには「手間」をかけよう!
塗り方や準備段階を少し見直せば仕上がりは変わります。
- スピードが必要
- 根気が必要
- 少し慣れが必要
とにかく手間を惜しまず取り組まないと、木材はきれい仕上がりません。
塗料にお金をかけるよりも、ペーパーに時間をかけてください。 それだけで仕上がりがよくなります。
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