塗装のDIYが人気なのか、You Tubeでも塗装関連の動画なんかも増えてきてますね。
こんな人に読んでほしい
- 内部の木材塗装を成功させたい
- プロの塗装屋のテクを知りたい
- 大事なポイントだけ教えてほしい
意外と気づかずやってる人が多いんですが、もしかしたら手抜きしてるかもしれませんよ。
ここで解説するのは現場で学んだノウハウ、「失敗しました」が通用しない環境で磨いたスキルです。
建築の塗装歴は5年程ですが、今も塗装の仕事をしていますし、塗装歴は9年になります。
なおこの記事は、完全初心者向けではありません。経験者の成功率、質を上げるためのコツをまとめた内容です。

多くの初心者がやっている失敗する木材の塗り方
やってはいけないこと。超基本の部分ですので、絶対に直してください。
塗料を塗る量が多すぎる
木材は塗料を塗るというか「染み込ませる」です。 ニスでもオイルステインでも塗り過ぎたら意味がありません。
着色の場合
基本は塗ってから、塗料が乾く前に拭き取り。オイルステインはムラにならないように手早く塗装します。
ニスの場合
薄く薄く塗り重ねると上手くいきます。ニスを塗る回数は最低でも2回、肌触りを確認しながら様子をみて仕上げてください。

大事なところに手間をかけない
塗る前が大変だし大事
- キズがないかチェック
- ペーパーをかける
- 角や小口を念入りに
塗っている時間より、養生したりペーパーを使ってる時間のほうが長いです。
ペーパーの役割はキズを無くすのと目荒しの役割。ペーパーを当てすぎると塗料の色味も変わるので注意。

使う塗料を間違えている
木目を活かした塗装をするならカラーニスはNG。着色とニスは別にしたほうが色落ちしにくいし、難易度も下がりますよ。

木目を活かした塗装をキレイに仕上げる手順とコツ
ここからは感覚です。うまく塗れるイメージ持つのが大事。
木目に沿ってペーパーをかける
ペーパーのかけ具合と目安
- 全体に粉がふいている
- 木材の色味が白っぽくなる
- 目に見えてわかるキズがない
ペーパーの番手は#240〜#400でOKです。
手でやる場合はキズにならないように注意。

オイルステインで色付け
オイルステインを塗る前に塗料を薄めて「色味」の調節をします。その際は、必ず試し塗りをしてください。
試し塗りには見えなくなる場所や、使わない切れ端など、実際に塗る木材と同じものを使いましょう。
調節のポイント
- 完成イメージよりも薄い色味に
- 乾く前に拭きとれるように
- できればニスも塗って試す

ニスは最低でも2回塗る
ニスは最低でも2回、場合によっては4回以上。 塗る回数に応じて「研ぐ回数」も増えていきます。
どれだけ肌触りを良くするかなのでお好みで。
ここでは下地処理が効いてくる
- 角の色はとれにくいか
- 毛羽立ちが少ないか
- キレイに色が出ているか
塗装前の下地処理をがんばった分だけ楽になります。
内部の木材塗装でよくある疑問
ゆるめの疑問に応えていきます。
オイルステインってどれを使えばいいの?
色がつけばなんでもOKですが、とりあえずは「着色用の水性オイルステイン」を選んでください。
関連記事オイルステインをキレイに塗るコツ【失敗しない方法を紹介します】
DIYにおすすめのニスはある?
水性のウレタンニスを選んでください。使いやすさ、強度ともに抜群です。
関連記事【解決】木材塗装でニスは必要なの?おすすめのニスも紹介します。
思った色味にならないんだけど
色味はこんなことで変わる
- 拭き取り(乾き具合)
- 木材の種類や質
- 塗料の薄め具合
経験だけではどうにもならない部分もあるので、試し塗りするしかありません。
上級者向けになりますが、塗料を混ぜれば「調色」もできます。
毛羽立ちがひどいのはどうすればいい?
頑張ってペーパーをかけてください、、、!
- 塗る前にきれいにかける
- ニスの段階で根気良くかける
- 対処法としては上記しかありません。

水性と油性どっちがいいの?
室内なら水性でOK。逆に油性はおすすめしません。
油性のデメリット
- 乾きが遅い
- 匂いが残る
- 扱いが難しい
プロでも水性を使います。強度的には油性が強いんですが、水性でも十分です。

まとめ:木材塗装を成功させるには「手間」をかけよう!
木材をキレイに塗るには、、、
- スピードが必要
- 根気が必要
- 経験が必要
とにかく手間を惜しまず取り組まないときれいには仕上がりません。
塗料にお金をかけるよりも、ペーパーに時間をかけてください。 それだけで仕上がりがよくなります。