この前、久しぶりに近所のホームセンターに行ってきました。
今ではホームセンターの塗料も充実してきていますね。 DIYをする人も選択肢が増えている感じですね。
しかし、中には性能をわからず使っている人も多いはず。
そこで、今回はDIYで塗ることも多い「外部用の木部塗料」を紹介します。
選んだ基準は以下のもの
- ホームセンターには置いていないもの
- キレイに仕上げれるもの
- 用途が分かれていて使いやすいもの
大体のものは揃っているので不満はないかもしれませんが、ホームセンターの塗料には足りない性能をもった塗料はたくさんあります。
「思ったような仕上がりにならない、、、」
「どんな塗料を使えばいいかわからない、、、」
こんな悩みを解決できる塗料を紹介します。
「とにかく失敗したくない!」という人に読んでもらいたい記事です。
木部塗装におすすめの塗料3選【木材の状態に合わせて選びましょう】
外で使う塗料は、耐候性が必要になります。
「木部」は色褪せや、傷みがひどくなれば塗替えするのが大変。
- 直射日光による日焼け
- 雨や風で部分的に剥げる
- 色むらができやすい
定期的に塗らないと、きれいな状態を維持するのは大変です。
塗料は木材の状態に合わせて選ぼう
木部塗装をする時は、傷み具合に合わせて塗料を選ぶのがベスト。
いくらうまく塗れても、木の傷み具合に合った塗料を使わないと、キレイにならないのが木部塗装。
ここでは、木材の劣化具合に合わせた塗料を紹介していきます。
要注意事項
塗料はよく混ぜて使ってください。底に溜まっているので、棒などでしっかり混ぜましょう!色がキレイに出なかったり、性能が上手く発揮されません。
ノンロット:木材が新しい状態におすすめ
新しい木材に塗るのに適しているもの。木材の傷みが少ない状態で塗替えをくり返すことで、きれいな状態を保つものです。
「木目」を活かした自然な仕上がりを保ちたい人にオススメ。マメなメンテナンスが苦にならない人なら長くキレイに保護できます。
ノンロット(屋外用・油性)
ノンロットの特徴
- 耐候性・撥水・防腐・防カビ・防藻・防虫の効果がある
- F☆☆☆☆基準値クリアー
- 木材に適した「通気性」がとれる塗料
ホームセンターにも「キシラデコール」という木材保護の塗料があると思いますが、使い方は同じです。
違いはキシラデコールにはない「撥水性」があること。
ノンロットを使うときの注意点
- できれば2年に1回くらいは塗替えするのが好ましい
- 見た目の変化としては「部分的な色落ち」しない程度の時期に行う
- 色落ちが激しい状態ではキレイに仕上がらない
- 仕上がりが木材の状態に左右されやすい
- 乾燥時間は20度以上の晴れた日で2~6時間
木部塗装のきれいな「木目」を活かすための塗料です。塗膜を作らないため「隠蔽性(いんぺいせい)」が低く、見た目の仕上がりが繊細な塗料。
自然な色合いを保つのはなかなか大変。塗りすぎも注意です。
塗装の際は2回塗りを推奨。
1回塗りでも色はつきますが、2回塗りで仕上げる塗料です。2回目は薄めに塗るのが上手く塗るコツです。
傷みが少しある状態でも塗る事はできますが、下地処理に「高圧洗浄」「しみ抜き」などが必要。
きれいな状態で塗替えするのが1番のメンテナンス方法です。
業務用のキシラデコールはこちら
どちらも油性で、屋外用です。
水性ニューボンデン:木材の傷みが小~中程度におすすめ
少し色落ちがある状態でもわりとキレイに仕上がる塗料です。
ノンロットよりも隠蔽性が高く、色がつきやすい。薄い塗膜を作るタイプの水性塗料。
水性ニューボンデン(屋内外用・水性)
ニューボンデンの特徴
- 耐候性・撥水・防腐・防カビ・防藻・防虫の効果がある
- 薄い塗膜を作るので色止まりがいい
- 1回塗りでも仕上がる(原液使用時)
- 塗り替えに最適
- 柔軟性のある塗膜で「ワレ」「ハガレ」が起きにくい
DIYでも使いやすい水性塗料。少しくらいの傷みや色あせがあってもキレイに仕上がりやすいのが特徴です。
水性ニューボンデンを使うときの注意点
- ノンロットよりは仕上がりの透明感が劣る
- 汚れや傷みがひどいものは隠しきれない
- 内部にも使えるが基本的には外部用
- 乾燥後数日たつ塗り重ねできなくなる(撥水効果によるもの)
少しの傷みや汚れは隠れますが、ひどい黒ずみなどはキビシイ。木目をだすギリギリの「濃さ」なので、木材がきれいな方が効果があります。
わりと塗りやすい塗料だと思います。
ニューボンデン使用例(ウォルナット)
ノンロットではキレイに仕上がらない時に使う塗料です。部分的な剥がれや色あせがあっても、わりとおさまりやすい。
もともと塗ってあるものと「同系色」か少し「濃い色」を選ぶとキレイに仕上がりやすいです。
水性塗料。屋外推奨です。
キシラデコールコンゾラン:木材の傷みがひどい時にオススメの塗料
傷みがひどい場合や、もともと濃いペンキで「塗りつぶし」になっているときに使う塗料。造膜タイプで、木目がつぶれる。水性塗料です。
キシラデコールコンゾラン(屋外用・水性)
キシラデコールコンゾランの特徴
- 耐候性・撥水・防腐・防カビ・防藻・防虫の効果がある
- 造膜タイプ
- 塗膜に通気性があるのでムレにくい
- 密着性がいい
- 隠蔽性が高い
塗替え専用といった感じで、もとの「ムラ」も関係なしできれいになります。
「これ何?ペンキ塗った?」という状態の塗替えにオススメです。「ノンロット」や「ニューボンデン」では対処できない時につかいます。
キシラデコールコンゾランを使うときの注意点
- 柔らかい刷毛では塗りにくい
- 硬い木材には密着しにくい(ホームセンターの木材はOKです)
- 床向きではない(よく歩く場所は劣化しやすい)
- 塗り重ね時間1~2時間(20度)
仕上がりは艶のないペンキみたいなもの。刷毛ムラが出にくいので、使いやすい塗料です。
吸い込みが多い場合は2~3回塗りが必要ですね。
傷みがひどい状態でも色がとまるので、気にせず塗っていけます。
見た目の好みは分かれますが、木材用の塗料なのでホームセンターのある「ペンキ」を塗るよりも長持ちするはずです。
塗りやすい水性塗料です。
【必読】木材の下地処理はしっかり行いましょう
どんないい塗料を使っても、下地処理をしなければきれいな仕上がりにはなりません。
外部の木部塗装の下地処理の手順
- 高圧洗浄
- しみ抜き(ノンロット仕上げの場合)
- 乾燥(できれば晴れた日に2~3日)
- ペーパー掛け(傷みに合わせたものを選びましょう)
高圧洗浄は機械がないとできないので、最低でも「コケ」や「汚れ」をブラシなどを使い、とれるだけ取りましょう。
傷み具合にもよりますが「しみ抜き」も難しいと思うので、きれいな仕上がりを求めるのなら、「ニューボンデン」か「キシラデコールコンゾラン」の使用をオススメします。
ペーパー掛けにおすすめの粗さ
- 傷みが少ない→サンドペーパー#240~#400くらい
- 傷みが少ない→ケンマロン#240~#400
- 傷みがひどい→マジックロン#100~#180
雰囲気でもいいので、傷み具合にも合わせて選びましょう。
大切な工程なので、めんどくさくても手を抜かないようにしてください。仕上がりと、塗料の密着性に大きく影響します。
水性の木材塗料は少し「コシ」のある刷毛がおすすめ
今回は紹介した塗料に限らず、水性塗料の多くは「コシ」のある刷毛が使いやすいです。
使う塗料や、塗るものによって違うんですが、今回紹介したキシラデコールコンゾランに柔らかい刷毛は適していません。
ホームセンターで選ぶ時も触ってみて「コシ」のあるものを選びましょう。
今回は僕が使っていたお気に入りの刷毛を紹介します。
GPフレッシュ(筋交い刷毛)
GPフレッシュ(目地バケ)
塗装するのに慣れてきた人なら良さが体感できるはずです。
もちろん感想は個人差があるかもですが、これら刷毛は僕が仕事に慣れてきた頃に「使いやすい!」と思ったものばかり。
現在使っているものが使いにくいと感じている人は是非試してみてください。
材料や道具は使ってみないとわからないものなので、選ぶのは難しいです。今回紹介したものは、すべて仕事で使っていた実績のあるものばかりです。
ホームセンターのものでは満足していない人は是非。