- ホームセンターの塗料は少し不安
- なんかいい感じの外部用塗料が知りたい
- 塗料の選び方や効果がよくわからない
今ではホームセンターの塗料も充実してきていますが、まだまだ外部用の木材塗料の品揃えは今ひとつです。
DIYをする人の中には、塗料の性能をわからず使っている人も多いはず。そこでこの記事では、DIYで塗ることも多い「外部の木材用塗料」を紹介します。
ここで紹介する塗料はすべて、仕事で使っていた塗料ばかりなので、使いやすさや性能は保証します。
ホームセンターにはなかなか置いていない塗料なので、使ってみてください。
外部の木材塗装におすすめの塗料|木材の状態に合わせて3つ紹介
外部に使ってある木材は紫外線や雨風などにさらされ、どんどん劣化していきます。
- 直射日光による日焼け
- 部分的に塗装が剥げている
- 色むらができている
木材によって起きている症状が違うため、木材の状態に合わせて塗料を選ばなくてはいけません。
ただ、実際どんな塗料を使っていいかわからない人が多い思うので、ここでは症状別に3つ紹介します。
ノンロット(油性):木材が新しい状態におすすめ
新しい木材を塗るのに適している油性塗料。「木材の傷みが少ない状態」で塗ってあげることで、きれいな状態を保てます。
- 水をはじく撥水性がある
- 木材に適した「通気性」がとれる
- 撥水・防腐・防カビ・防藻・防虫
木材のきれいな「木目」を活かすための塗料。塗膜を作らないため「隠蔽性(いんぺいせい)」が低く、見た目の仕上がりがきれいで繊細です。
ノンロットを塗るときの注意点
塗ったときのきれいな状態を保つには、できれば2年に1回くらいは塗替えするのが好ましいです。
色落ちが激しい状態ではきれいに仕上がらないため、木材の状態にきれいな場合に使用してください。
傷みが少しある状態でも塗ることは可能ですが、下地処理に「高圧洗浄」「しみ抜き」などが必要。
- 刷毛・コテバケで2回塗り
- 乾燥時間:2~6時間(20℃以上)
1回塗りでも色はつきますが、2回塗りで仕上げる塗料です。2回目を薄めに塗るのと上手くいきます。
マメなメンテナンスが出来る人向けですね。
水性ニューボンデン:木材の傷みが小~中程度におすすめ
ノンロットよりも隠蔽性が高く、色がつきやすい。薄い塗膜を作るタイプの水性塗料です。
- 1回塗りでも仕上がる(原液使用時)
- 薄くて柔軟性のある塗膜
- 撥水・防腐・防カビ・防藻・防虫
DIYでも使いやすい水性塗料。少しくらい傷みや色あせがあってもキレイに仕上がりやすいのが特徴です。
水性ニューボンデンを塗るときの注意点
傷みが少ない木材の塗り替えに最適。ノンロットに比べると仕上がりの透明感が劣ります。
少しの傷みや汚れは隠れますが、ひどい黒ずみなどは厳しいです。木目が見えるギリギリの「濃さ」なので、木材がきれいなほうが効果があります。
初心者でも塗りやすい塗料だと思います。
- 刷毛でしっかり1回塗る
- 乾燥時間:4時間(20℃以上)
乾燥後してから数日たつと、撥水効果により塗り重ねできなくなるので、もし色を濃くするために2回塗りする場合は注意してください。
ニューボンデン使用例(ウォルナット)
もともと塗ってある塗料と「同系色」か少し「濃い色」を選ぶときれいに仕上がりやすいです。
水性キシラデコールコンゾラン:木材の傷みがひどいときにおすすめの塗料
傷みがひどい場合や、もともと濃いペンキで「塗りつぶし」になっているときに使う水性塗料。造膜タイプなので、で木目がつぶれます。
- 塗膜に通気性があるので湿気を逃がす
- 隠蔽性が高く傷があっても目立ちにくい
- 撥水・防腐・防カビ・防藻・防虫
塗替え専用といった感じで、もともとの木材に「色ムラ」があっても問題なくきれいになります。
「ノンロット」や「ニューボンデン」では対処できないときに使います。
キシラデコールコンゾランを塗るときの注意点
1回塗りでも仕上がりますが、吸い込みが多い箇所は2回塗りしないと収まらないです。
艶のないペンキみたいなイメージの仕上がりになります。刷毛ムラが出にくいため、塗りやすい塗料ですよ。
粘度がある塗料なので、やわらかい刷毛では塗りにくい。コシの強い刷毛がおすすめです。
- 刷毛塗りで1〜2回塗り
- 乾燥時間:2時間(20℃以上)
傷みがひどい状態でも色がとまるので、気にせず塗っていけます。
見た目の好みは分かれますが、ホームセンターのある「ペンキ」よりも塗りやすいですよ。
外部用の木材塗料を使うときの注意点
木材の状態に合わせて塗料を選ぶだけではなく、適した下地処理もおこなってください。
塗料を使う前にはよく混ぜてください。底に溜まっているので、棒などでしっかり混ぜないと色がきれいに出ず、性能も上手く発揮されません。
めんどうかもしれませんが、基本的なことなので、しっかりやってくださいね。
塗料は木材の状態に合わせて選ぶ
木部塗装をするときは、傷み具合に合わせて塗料を選ぶのがベストです。
いくら上手く塗れても、木の傷み具合に合った塗料を使わないときれいになりません。
木部塗装の難しいところですね。塗装をしても3〜8年ほど持たせるのがやっとです。
下地処理を丁寧におこなう
どんないい塗料を使っても、下地処理をしなければきれいな仕上がりにはなりません。
- 高圧洗浄 or 水洗い
- 乾燥(できれば2~3日)
- ケレン作業
高圧洗浄がない場合は、最低でも「コケ」や「汚れ」をブラシなどできれいにしてください。
ケレン作業にはペーパーでもいいのですが、以下のアイテムがおすすめです。
大切な工程なので、手を抜かないようにしてください。仕上がりと、塗料の密着性に大きく影響します。
外部の木材塗装におすすめの刷毛
水性、油性用に刷毛をいくつか紹介しますね
水性用の刷毛
コシがあって使いやすい刷毛です。値段も手頃なので、何本か持っておいてもいいと思います。
セットで持っておきたい目地刷毛。けっこう使う頻度が多いのでいくつか持っておくといいでしょう。
油性用の刷毛
50ミリ幅は、板を塗るときでも使いやすいサイズです。それなりの大きさのある木材を塗るのに最適です。
目地刷毛は使う頻度が多いので、それなりの性能がほしいところ。毛先の使いやすさが変わるため、やさしく使ってください。
まとめ:外部用の木材塗料は症状に合わせて選ぼう
外部の木材は傷みが早く、塗装をしないとすぐに色褪せて劣化が始めります。そのため、劣化具合に合わせた塗料選びが必須です。
塗料は使ってみないと効果や使いやすさがわからないものなので、選ぶのは難しいです。今回紹介したものは、すべて仕事で使っていた実績のあるものばかりなので安心して使ってください。
ホームセンターの塗料では満足できない人は試してみてください。
当ブログのように、外壁塗装の元プロが運営しているサイト『元プロが教える「外壁塗装」の真実』でも塗装について分かりやすく解説しています。
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