「外壁塗装をしたいけど予算があまりない、、、」
こんな悩みを抱えている人は多いです。
この記事では、外壁塗装の工事費を少しでも安くする方法をまとめました。
- 塗装について詳しくない
- 工事の失敗は避けたい
- とにかく安くしたい!
筆者は現役の塗装職人ではありませんが、今も建築関係の仕事をしています。この業界に入って20年、おかげでリフォーム工事には詳しくなりました。
外壁塗装は業者によって50万円以上の差が出てしまうことなんてザラなので、慎重になってしまいますよね。
でも安心してください。無理せず工事費を安くする方法はあります。

この記事で紹介する方法をぜひ試してみてください。
外壁塗装の費用を安くする方法

- 大手の会社を避ける
- 見積もりを比較する
- 火災保険を利用する
外壁塗装の費用を安くするには上記が効果的です。
火災保険に関しては条件がありますが、それ以外は誰でも簡単にできます。
①大手の会社を避ける
外壁塗装を依頼するなら、地域の「塗装専門の業者」に依頼してください。
大手が高くなる理由の1つとして、下請け業者を手配する際の「中間マージン」があげられます。
- 元請の儲けになる部分
- 塗装業者の見積もり+20%〜
- 大手ほど高い(人件費など)
どんな商売でも中間マージンは仕方がないことですが、外壁塗装においてはかなり無駄な出費です。
また、会社の維持費(社員の給料や経費など)が規模に比例して大きくなるため、どうしても全体の価格が高くなります。
大きな会社じゃないと不安に思う人もいるかもしれませんが、大手に依頼しても実際に外壁塗装をするのは地域の塗装業者です。
ただ塗装業者に「直接工事を依頼するだけ」で外壁塗装の費用が安くなるんですよ?
もちろん「費用が高くなっても大手だから安心」という意見もわかります。
しかし、職人としての意見を言わせてもらうと無駄なお金でしかありません。
②見積もりを比較する
見積もりは必ず複数とってください。流れとしては以下のような感じです。
- 複数の見積もりをとる
- 価格や内容を見比べる
- 業者と価格交渉
見積もりを比較するときに重要なのは、使用する塗料を指定しておくこと。どの業者に同じ塗料で見積もりを出してもらうと価格も比較しやすいですよね?
あとは見積もりで各項目の「価格の違い」をチェックしておけばOK。
工事の内容が同じなら比較しやすくなるので、工事価格が安い業者を見つけやすくなるでしょう。
③火災保険を利用する
外壁塗装でも火災保険を使いましょう。
もちろん条件次第ですが、保険が適用されたらその分安くなります。
それよりも、屋根や雨どいなどの被害に火災保険を適用させて「足場費用」などを浮かしたほうが現実的でしょう。
屋根に関する被害のほうが火災保険も適用されやすいですしね。
- 屋根の破損(板金・瓦)
- 雨どいの破損
- 太陽光パネルの破損
上記のような被害の復旧には足場は必須ですし、火災保険を利用する工事として多く見られます。
※適用対象になるかは加入している保険内容を確認してください
まぁつまり、火災保険を使った工事のついでに外壁塗装をしたほうがお得というわけです。
足場代だけでも20万円くらいはするので、少しでも火災保険で負担できたら助かりますよね。
火災保険が振り込まれるまでの流れ
火災保険がどんな感じで適用されるかわからない人も多いと思うので、流れを説明します。
ここでは「風害」などが火災保険の対象になっている前提で進めます。
- 強風で屋根が破損
- 工事業者に点検を依頼(写真撮影など)
- 見積書や写真を保険屋に提出
- 審査(専門家による現地調査が入ることもある)
- 審査が通ったら保険料が振り込まれる
- 復旧工事を依頼する
上記のような流れで保険料が振り込まれます。もちろん見積り金額の全てが対象になるわけではありません。
あと知っておきたいのは、工事をする前にお金が振り込まれること。
これ悪用してほしくないのですが、工事をしなくても保険金がもらえる仕組みなんですよね。2022年の段階ではわりと規制がゆるいので、保険金だけもらって工事をしない人もいます。
振り込まれた保険金を全額使う決まりはないですし、工事後に保険会社に報告する決まりも今のところありません。
ただし悪質なものは詐欺と一緒です。この記事を読んだ人は正しい保険の使い方をしてください。

また、災害が増えると悪質な業者も増えるので注意してください。
外壁塗装の価格交渉で注意したい3つのNG

- 価格の安い塗料を使うのはNG
- 業者に無理な値引きをさせるNG
- 大幅な割引をしてくる業者はNG
ここでは業者との価格交渉の際に注意しておきたい3つのNGを紹介します。
価格の安い塗料を使うのはNG
費用を抑えるために「安い塗料」を使うのはやめましょう。
安い塗料は安いなりの性能しかないため、すぐに劣化してしまうでしょう。具体的にはシリコン以上の塗料を選んでください。
塗料の種類 | 特徴 |
---|---|
アクリル | 安くて性能も低い |
ウレタン | そこそこの性能 |
シリコン | 価格と性能のバランスが良い |
ラジカル | 劣化しにくい機能 |
フッ素 | 高性能だけど高い |
無機系 | 高性能だけど実績が少ない |
おすすめは「シリコン」か「ラジカル」ですね。
業者に無理な値引きをさせるNG
業者に無理な値引きをさせるのはNG。
そもそも値引き交渉は、業者からしても気持ちのいいものではないですし、印象が悪くなる可能性が高いです。
言うとしても「予算があまりなくて」ぐらいにしておくのが無難ですね。
とはいえ価格交渉は難しいものです。なので、無料の見積もりサイトなどであらかじめ相場を把握しておくといいかもしれません。
依頼する前に大体の相場がわかれば、業者と話す機会があっても落ち着いて対応できるでしょう。
大幅な割引をしてくる業者はNG
大幅な値引きをしてくる業者は怪しいと疑ってください。
値引き=お得というイメージがあるかもしれませんが、基本的に業者は「利益」が出ない工事はしません。
つまり値引きが可能ということは次の2パターンであることが多いです。
- 値引き前の価格がめちゃくちゃ高い
- 値引きしても儲けが出る内容
①の場合は「高額→普通」になっただけ、②の場合は手抜きの可能性もあり。
そもそも普通の業者なら「価格が安いこと」を売りにしません。きちんとした仕事をする対価として、気持ちよくお金を払ってもらうのが普通だからですね。
大手メーカーの「高い=安心」も微妙ですが、大幅な値引き人も注意してください。
外壁塗装でよくある質問に答えます

- そもそも外壁塗装って必要なの?
- 高い塗料は長持ちするの?
- 業者選びで気をつけることはある?
- おすすめの塗料はある?
- おすすめの色は?
上記の質問に答えます。
そもそも外壁塗装って必要なの?
外壁塗装は絶対に必要というわけではありません。
ただし外壁は必ず劣化していくので、何かしらのメンテナンスが必要になります。
つまり、塗り替えは「張り替え」や「重ね貼り」など、外壁リフォームの中の選択肢の1つというわけですね。
方法 | 特徴 |
---|---|
塗り替え | この中で最も価格が安い。ただし、外壁の劣化がひどい場合は塗るのをおすすめしない。 |
重ね貼り | 既存の外壁の上から施工するため、張り替えに比べて安い。ほぼ新築みたいになる。 |
張り替え | 外壁を全て撤去してから施工するため、価格が高い。新築みたいになる。 |
ざっくり言うと、費用を安く抑えられるのが「塗装」になります。
外壁がボロボロの状態でなければ、価格も安い塗装がおすすめです。
高い塗料は長持ちするの?
価格が高いほど性能も高いです。
基本的には以下の4つがベースになっており、中でもフッ素が最高級グレードになっています。
- アクリル
- ウレタン
- シリコン
- フッ素
少しややこしいですが「ラジカル」や「無機系」と表記される塗料は、上記4つのどれかがベースになっています。まぁ単純に機能が追加されているという認識でOKです。
- ラジカル=劣化しにくい機能
- 無機=劣化しない素材が含まれる
いろんな塗料がありますが、10年ほど耐久性がある「シリコン」が標準グレードと考えておくといいでしょう。
業者選びで気をつけることはある?
これに関しては難しい部分ですが、地域で商売をしている「塗装専門店」を選べば失敗は少なくなるでしょう。
- 大手よりも良心的な料金
- 評判や口コミを調べやすい
- 何かあったときも対応が早い
地域の業者でも上記に当てはまらない場合は、なるべく選ばないほうがいいかもしれませんね。
おすすめの塗料はある?
価格でいえばシリコン、性能ならフッ素ですね。
上記は2つは実績のある塗料なので、自信を持って勧められます。
おすすめの色は?
この辺は好みにもよりますが、汚れの目立ちにくさで「ベージュ系」や「グレー系」がおすすめです。
逆におすすめしない色は次の通りです。
色 | 特徴 |
---|---|
シロ | 汚れが目立つ |
クロ | 汚れが目立つ |
ムラサキ系 | 色落ちが早い |
アカ系 | 色落ちが早い |
キイロ系 | 色落ちが早い |
基本的に原色に近い鮮やかな色は色落ちが早く、白と黒は汚れが目立ちます。
「ベージュ系」や「グレー系」は中間の位置にいるため、汚れが目立ちにくく、色落ちも目立たないというわけです。
外壁塗装の費用が高い=安心ではない。常識の範囲で安くしよう
- 大手の会社を避ける
- 見積もりを比較する
- 火災保険を利用する
費用を安くするには上記を試してみてください。
外壁塗装の費用は「相場」といっても幅が広く、見極めが難しくなっています。
やはり解決するには「自分の家がいくらになるのか」を知るしかありません。
それこそ複数の見積もりを比較するしか方法はないでしょう。
知り合いや見積もりサイトなど、あなたが使えるものを使って判断していく。大変かもしれませんが、この方法がベストです。
おすすめの見積もりサイトは見積もりサイトの失敗しない選び方で紹介しているので、参考にしてみてください。

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