刷毛は誰でも使える道具ですが、実は使いこなすのがけっこう難しく、プロでも仕上がりに差が出ます。
ローラーを使うことが増えたとはいえ、必ず刷毛は使いますよね。
- 塗装の仕上がりがきれいになる
- 周り汚さなくなる
- 使っていて楽しくなる
この記事は、刷毛の基本的な使い方をメインに解説。「それなりに使えるようになりたいなぁ」という人向けの内容です。
刷毛を上手く使えるようになるには実践しかないので、だいたいイメージ出来たらとりあえず塗ってみましょう。
ペンキを刷毛で上手に塗る5つのコツ
刷毛を使いこなせない状態のまま慣れてしまうと、変なクセがついてしまってなかなかとれません。
- 正しい持ち方を覚える
- 毛先をメインに使う
- 根本に塗料をつけない
- 塗料の希釈を覚える
- 失敗を気にしない
抑えておきたいポイントをまとめたので、サクッと読んで実践しましょう。
正しい持ち方を覚える
刷毛の持ち方は、鉛筆と一緒です。違った持ち方をしている人はすぐに直してください。
手首を使ったり、人差し指に力を入れたりして使うのですが、そこまで力を使うことはありません。無駄な力を抜いて楽に持てばOKです。
棒を握るようにガシッと持っていると変な力が入るだけではなく、水平に移動させることや、繊細な使い方ができなくなります。
毛先をメインに肘で塗る
刷毛は「毛先」が命なので、ゴシゴシと擦りつけるように塗っている人はNGです。
刷毛を使うのには「力」は不要。刷毛を一定の角度に保って塗ることを意識してください。
刷毛は塗るものに対して「水平」に運んでいかなければいけないので、動かすのは手首ではなく「肘」です。
慣れないうちは手首を使わず20㎝ずつ塗る練習をしてみてください。
20㎝肘で引っ張り、そこから手首を使ってスッとはらうイメージです。
根本に塗料をつけない
塗料は毛先の2㎝くらいに付けるクセをつけましょう。
塗料を付けすぎると、刷毛の根本に塗料がたまってボタボタたれたり、周りに飛び散ったりしていまいます。
- 毛先に塗料をつける
- 付けた分の塗料を塗る
- 容器のふちで刷毛をしごく
どんなときも手順①~③の繰り返し。刷毛をしごくのは、根元に溜まった塗料がボタボタと垂れるのを防ぐためですね。
塗料の希釈を覚える
塗っているときに違和感を感じたり、刷毛スジが出やすいと感じたりしたら、1度「塗料の粘度」を見直してください。
- 刷毛スジが出てしまう
- スーッと塗れない
- とにかく塗りにくい
こういうときは塗料を「希釈」しましょう。油性なら「シンナー」水性なら「水」で薄めることですね。
塗料を適切な状態な状態にするのもテクニックの1つですよ。
失敗を気にしない
上手く塗ろうと思って慎重に塗っていると、逆に失敗しますよってお話です。
最初は自信がなくチマチマ塗ってしまいがちですが、ほぼ上手くいきません。「失敗してもいいや!」くらいの気持ちで大胆に塗ると上手くいくこと多いです。
塗料には「乾き」があるので、塗るのが遅ければ遅いほど、仕上がりが悪くなる確率が上がります。
気にせず塗ったほうが、塗料が乾く前に仕上げられることも多いんですよ。
刷毛の使い方と一緒に養生を覚えておくと便利
上手く塗れないときは養生でカバーするのも有効。塗ることだけに集中できる環境作りのようなイメージでOKです。
ナイロンやビニールシートで養生して、周りを汚さないようにしましょう。
なるべく広めの範囲を養生する
塗る物の周りを1mくらい養生すればOKですね。慣れてきたら、養生する範囲を狭くしてください。
安心して塗れる環境にすれば、塗装に集中できます。養生がきれいな人は、塗るのも上手いです。「早く塗るため→養生」なので、かける手間を惜しまないんですね。
養生に決まりはないので、自分に合った養生の範囲が見つけてください。
養生のチリは2~3mmがベスト
チリとは養生の「見切り部分」をこと。
例えば、クロスを塗るのに「窓枠」を養生するとします。そのとき壁からどれだけ離してマスカーやマスキングテープを貼るか、という話ですね。
あんまり壁際カツカツに貼ってしまうと、養生をとるときに塗料が一緒にペロッとめくれてしまいます。
広く取りすぎると見た目が悪く、狭すぎると塗料がたまりやすいので、2~3mmがベストです。
以下の記事のほうが画像付きでわかりやすくなっています。
まとめ:刷毛の上達にはとにかく数をこなす
刷毛でキレイに塗るコツを解説してきましたが、実際にやってみて少しずつ感覚を掴むのがベストです。
- とにかく塗ってみる
- 失敗したら考える
- また挑戦する
頭で考えていても上手く塗れないことが多いので、まずはやってみましょう。ちょっとコツを意識しながら塗るだけでも違いますよ。
感覚で塗っても上手くいかないとき、またこの記事を読んでもらえたら嬉しいです。
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