外壁は日頃のメンテナンスが大切です。普段からチェックする習慣を付けておけば、異変があってもすぐ気付けるでしょう。
ここでは簡単にできるメンテナンス方法紹介します。 足場がない状態でのメンテナンス方法ですが、危険のない範囲でおこなってください。
この記事を読むことで普段は見落としがちな家のチェックポイントを知ることができ、被害があっても早めに対策できるようになります。
費用もあまりかからないので、ぜひ試してみてください。
自分でも出来る簡単な外壁のメンテナンス方法
ここで紹介するメンテナンス方法は、専門的な知識がなくても簡単にできるもの。 さすがに無料では厳しいですが、業者に依頼するよりは圧倒的に安くなります。
外壁の水洗い(低い場所)
外壁洗浄(コケ取り)は外壁を長持ちさせるのに効果的。費用も水道代+高圧洗浄機で済みます。
ハシゴを使った高所作業は基本的におすすめしません。仕事で慣れている方でも細心の注意を払って作業してください。
コケを放置していると、金属系の外壁ならサビが出やすく、木材やサイディングであれば劣化が早くなってしまいます。
業務用に性能は劣るので高いものは不要。外壁以外では「車」や「玄関のタイル」などにも使えますし、家庭に1台あると便利です。
外壁のひび割れを埋める
ひび割れがひどい部分はシーリングで埋めましょう。雨水の侵入を防いでおかないと危険です。
- シリコン系のタイプは絶対ダメ
- 埋めてはいけない部分を埋めるな
- 補修箇所が多い場合はあきらめる
まず前提として塗装できるシーリングを使ってください。シリコン系を使うと、塗装することになった場合の処理が大変です。
購入するのは「変成シリコン」ですね。
外壁のひび割れや、劣化してきたシーリングの補修は簡単にできますよ。
外壁の塗装をタッチアップ
剥がれがある部分の補修程度ならOK。
全く一緒の色にするのは無理なので、見た目を気にするなら目立つ場所のタッチアップは避けたほうがいいかもしれません。
これは窯業系サイディング限定ですが、土台水切りなどの外壁の「小口」にシーラーを塗るのをおすすめします。
サイディングの切断面は年数が経つと水を吸いやすくなるため、傷みが早くなります。ペンキよりもシーラーを塗っておくことで効果的に守れますよ。
少量でもかなり塗れるので、1本あればしばらく使えますよ。
外壁だけじゃない!意外と知らない放っておくと危険な箇所
外壁以外にもチェックするべき箇所があります。ただし高所作業になるので、なるべく専門の業者に依頼しましょう。
雨樋(あまどい)のゴミ詰まり
雨樋の流れが悪くなると、水が溢れるて外壁まで水が跳ねます。最悪の場合、雨漏りの原因になるので注意してください。
- 山沿いの家
- 瓦屋根の家
- 風が強い地域
気づかないうちに砂ホコリやゴミが溜まることがあるので、どんな家でも詰まる可能性があります。
敷地に木が多い家は、かなりの確率でゴミが詰まります。冬は落ち葉が多いですしね。
瓦屋根のズレや浮き
基本的に瓦屋根は、多少の水が入ってもすぐ雨漏りしない構造になっていますが、継続的に水が入るとさすがにヤバいです。
割れた瓦の修理なら、業者に依頼してもそこまで高額になることはないので迷わず直してもらいましょう。
だいたい数千円〜対応してくれるはずです。
不要になったアンテナ
地デジになった今でも、不要なアンテナを放置している家をたまに見かけますね。
アンテナは屋根にステンレス線などで固定しているので、屋根に負担がかかっています。
雨漏りの原因になったり、強風で他の場所を痛める危険があるので注意してください。
もし不要なアンテナを撤去していないなら、早めに処分するのをおすすめします。
外壁を長持ちさせるために気をつけるべきこと
自分でメンテナンス出来なくても、日々のチェックは欠かせません。 とはいえすべてチェックするのは大変なので、ポイントだけ抑えておきましょう。
台風のあとに被害をチェック
台風のあとは必ずチェックしておくべきです。なぜなら、火災保険が適用されることが多いからです。
- 屋根の一部がめくれた
- 瓦がずれた・欠けていた
- 何かがぶつかって破損した
補修箇所が見つかった場合は迷わず火災保険を使いましょう。
詳しくは【知らないと損】外壁リフォームで火災保険を使うのは裏技ではなく正攻法をご覧ください。
庭の植木をマメに管理する
外壁にコケが発生する原因の多くは「植物」が近くにあることが多いです。
もし、木の枝が外壁に覆いかぶさっているような箇所があるなら、早めに切ってしまいましょう。
大切な植木だからといって放置していると、外壁の傷みが早くなってしまいます。
外壁の近くにモノを置かない
けっこう家の周りに「ゴミ箱」や「物置」などを置いているお宅も多いですが、できれば外壁から離してください。
もし必要なものなら仕方ないのですが、経験上いらないものを置いていることが多くて…迷わず処分ですよね。
外壁との距離が近いと、風通しが悪くなって外壁がボロボロになるケースが多いです。
外壁のメンテナンスを怠ると修理も高額になる
外壁をメンテナンスするのは、言うまでもなく家を守るため。 放置してしまうと、大変なことになるのは想像できますよね。
外壁だけで被害が収まっているのならある意味ラッキー。家の中まで被害が出ないように防ぎましょう。
シロアリで家がボロボロになる
湿気が多い場所にはシロアリが巣を作る可能性が高くなります。
- 湿気が多い
- 木材がある
- 誰も触らない
シロアリがかなり好む条件ですね。現場で何回も見てきましたが、家の中まで入るともう最悪。土台、柱がガッツリやられます。
外の木を伐採した「切り株」にも巣を作ることがあるのですが、食べるものがなくなったら家を狙うことも十分考えられます。
シロアリを見つけた場合はすぐ専門業者に依頼してください。放っておくと、駆除や修理の範囲が大きくなってしまいます。
雨漏りが原因で家の中まで被害が出る
雨漏りって実は気付かないことが多いのは知っているでしょうか。天井に跡が付く前から雨漏りにしていたケースがほとんどです。
現在の住宅は断熱材もあり、天井や壁の建材が隙間なく施工されているので、少し水が回っているくらいでは表面に症状が出ません。
外壁や屋根をメンテナンスすることでリスクを減らすしかないんです。
外壁の塗り替えでは直せなくなってしまう
塗り替えが効果的なのは外壁の傷みが少ない状態です。傷みがひどいと「張り替え」も検討しなければいけません。
外壁の種類にもよりますが、基本的には張り替えのほうが高額になるので、早い段階で選べるようにしておきましょう。
こちらの外壁塗装はなぜ必要?放置するリスクと注意すべきポイントを解説を見ていただくと、理解が深まるはずです。
まとめ:外壁のメンテナンスを定期的にするとリフォーム費用も安い
メンテンスフリーの外壁は存在しないので、必ず補修やリフォームが必要になってきます。 自分でメンテナンスをしながら定期点検するのがおすすめです。
- 家の周りをスッキリさせる
- 家を定期的にチェックする
- 簡単にできる修理をしてもらう
上記を実践するだけでも家の寿命は長くなりますよ。 ちょっと大変かもしれませんが費用を安くするためには必須です。
早めの発見・修理が効果的です。まずは簡単なことから始めていきましょう!
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