アウロワックスは、創業1983年のAURO(アウロ)社の代表的な自然塗料。性能や安全性が高く、無垢材にピッタリの製品です。
1級塗装技能士の僕がイチオシする自然塗料!
アウロはホームセンターでは売っていない塗料なので、ネットで購入するしかありません。
※筆者の調べた限りでは店頭では見かけたことがないです
- Amazon
- 楽天市場
- PayPayモール(Yahoo!)
- アウロ公式サイト
基本的にどこで買っても塗料の価格は変わらないので、ポイントや使いやすさで選んでOKです。
ただ「無料サンプル」を取り寄せできるのは公式サイトのみ。塗料を買うなら、アウロ公式の通販サイトを必ずチェックしておきましょう。
この記事を読めば、アウロワックスの種類や特徴が分かります。アウロの良さを最大限に活かすための情報満載!
アウロの自然塗料が初めてでも、安心して使えるようになりますよ。
\ 天然素材100%にこだわった自然塗料 /
AURO(アウロ)社の自然塗料|アウロワックスの特徴
アウロワックスは天然素材100%にこだわった自然塗料。その最大の特徴は「溶剤」にあります。
溶剤とは?
塗料を液体のように溶かす成分。簡単に言うと、溶剤がなかったら、蜜蝋(みつろう)のように固形のままです。塗料を塗りやすくするための成分ですね。
自然塗料とはいえ、溶剤は石油成分が使用されるのが一般的。しかし、アウロはオレンジから精製された完全天然由来のシンナーのみ。
保存料として石油成分が含まれている製品もありますが、それでも1%未満しか入っていません。
石油成分は規制の関係でどうしても必要みたいですね。
アウロワックスの代表的な種類
アウロの代表的な塗料を紹介します。アウロの自然塗料は基本的に「クリアー」しかありません。他の塗料みたいに色が付いていないということですね。
- 人気No.1:AURO Nr.128
- 水性の自然塗料:AURO Nr.690
- 2回塗りの本格派:AURO Nr.129
- 食器・はし用:AURO Nr.125
- カラーニス:AURO Nr.930
- 着色剤:AURO Nr.150
- 強化ワックス:AURO Nr.171
- お手入れ用クリーナー:AURO Nr.431
この中でお手軽に着色できるのはAURO Nr.930のみ。
AURO Nr.150に関しては、ただの着色剤なので、木材を保護する機能はありません。
それぞれ用途や特徴を解説しますので、購入する際は間違いのないように注意してください。
\ 無料サンプルで試し塗りをしよう /
人気No.1:AURO Nr.128
AURO Nr.128 | 商品の特徴 |
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塗装面積 | 1回塗り(0.75L缶:約24.7㎡) |
乾燥時間 | 24時間(完全硬化4週間) |
用途 | 床、階段、腰板、柱、家具等木材全般 |
成分 | アマニ油、ヒマシ油、乾燥剤(コバルト不使用)、カルナバ蝋、蜜蝋 |
着色 | AURO Nr.150を10%まで添加可能 |
1回塗りで完成。アウロワックスの中でも人気のAURO Nr.128。
トロッとした塗料なので、塗ってみるとその成分の濃さが分かるはずです。
使いやすさ、コストを考えるとAURO Nr.128がおすすめ。迷ったらこれを選べば問題なし。
水性の自然塗料:AURO Nr.690
AURO Nr.690 | 商品の特徴 |
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塗装面積 | 1回塗り(0.75L缶:約7.5㎡) |
乾燥時間 | 6時間(完全硬化4週間) |
用途 | 床、階段、腰板、柱、家具等木材全般 |
成分 | 水、亜麻仁油、ヒマシ油、ヒマワリ油、ロジンエステル型界面活性剤、ダマール(天然樹脂)、桐油、セラック(ワニス)、エチルアルコール、蜜蝋、カルナバ蝋、カゼイン、セルロース、ボラックス、オレンジ油、ローズマリー油、ユーカリ油 |
AURO Nr.690は自然塗料でも珍しい水性塗料。作業性は抜群。道具の手入れも簡単ですね。
油性との違いは「乾燥時間」と「塗装面積」です。乾燥は早くて使いやすい、ただ1缶で塗れる面積が少ないので割高。
仕上がりに関しては、他の油性アウロと比べて塗ったあとの変化が少なくなっています。「濡れ色」になりにくいということですね。
良く言えば自然な仕上がり。悪く言えば塗ったのか分からない感じ。
2回塗りの本格派:AURO Nr.129
AURO Nr.129 | 商品の特徴 |
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塗装面積 | 2回塗り仕上げ(0.75L缶:約10㎡) |
乾燥時間 | 重ね塗り:24時間(完全硬化4週間) |
用途 | 床、階段、腰板、柱、家具等木材全般 |
成分 | オレンジ油、亜麻仁油、コロホニウムグリセリンエステル(有機酸)、乾燥剤(コバルト不使用)、ヒマワリ油、カルナバ蝋、ヒマシ油、蜜蝋、クレイ、レシチン、植物アルコール |
着色 | AURO Nr.150を20%まで添加可能 |
AURO Nr.129は、2回塗りで仕上げるタイプの塗料。簡単に言うと、Nr.128を薄く伸ばしたような感じですね。
トロみが少なくて塗りやすくなっているため、作業性は高い。その分2回塗りしないと、効果を発揮できないというわけですね。
1回塗って乾燥(24時間)させて、軽くペーパー(#400以上)で毛羽立ちをとって2回目を塗るのがきれいに塗るコツ。
手間はかかるものの、仕上がりはきれいになりやすいです。
食器・はし用:AURO Nr.125
AURO Nr.125 | 道具の手入れや |
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塗装面積 | 1回塗り(0/75L缶:約18㎡) |
乾燥時間 | 24時間(完全硬化4週間) |
用途 | 食器、箸、テーブル天板等 |
成分 | キリ油、アマニ油、カルナバ蝋、鉱物、ヒマワリ油、ヒマシ油、硬化ヒマシ油、脂肪酸、乾燥剤(コバルト不使用) |
着色 | AURO Nr.150を10%まで添加可能 |
AURO Nr.125は、とにかく安全性にこだわった自然塗料。その品質は「日本食品分析センター」が認定するレベルなので、安心して使えますね。
食器や赤ちゃんのおもちゃに塗装するのがおすすめ。赤ちゃんやペットが舐めても問題ありません。
1缶で塗れる面積が少ないので、アウロシリーズの中でもやや高級品ですね。
カラーニス:AURO Nr.930(17色)
AURO Nr.930 | 商品の特徴 |
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塗装面積 | 1〜3回塗り(0.75L缶:1回塗り約19㎡) |
乾燥時間 | 重ね塗り:24時間(完全硬化8日) |
用途 | 床、階段、腰板、テラス・ウッドデッキ |
成分 | オレンジ油、ヒマワリ油、亜麻仁油、ヒマシ油、鉱物顔料、クレイ、ポリオキシエチレンロジンエステル型界面活性剤、乾燥剤(コバルトフリー)、ケイ酸、レシチン、アルコール |
カラー | クリアー、オークイエロー、オレンジ、レッドブラウン、オークブラウン、ミディアムブラウン、グリーン、ブラック、グレー、オレンジレッド、ダークレッド、ウルトラマリンブルー、ダークブラウン、ホワイト、ライトブラウン、アンバー、ブラウン |
AURO Nr.930はうすく塗って、拭き取りをしないタイプの塗料。
自然塗料とオイルステインの中間のような感じですね。アウロの中でも使い方が違うので注意してください。
塗ったあとに拭き取りしないので、塗りムラが起きやすい塗料。1〜3回塗りが推奨されています。
薄く均一になるように上手に塗らなくてはいけません。ちょいテクニックが必要。
着色剤:AURO Nr.150(6色)
AURO Nr.150 | 商品の特徴 |
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使用方法 | 10%〜20%まで添加する |
乾燥時間 | 24時間(完全硬化4週間) |
用途 | AURO Nr.125、AURO Nr.128、AURO Nr.129専用の着色剤 |
成分 | 亜麻仁油、鉱物顔料、レシチン、珪酸、オレンジ油 |
カラー | オークイエロー、ペルシアンレッド、イングリッシュレッド、アイアンオキサイドブラウン、ホワイト、ブラック |
AURO Nr.150は着色剤なので単品では使えません。必ず専用の塗料に混ぜて使ってください。
- AURO Nr.125:10%まで
- AURO Nr.128:10%まで
- AURO Nr.129:20%まで
例えばAURO Nr.125だったら、1kgに対して100gまで添加してOK。入れる量によって色味が変わります。
木材の種類によって色味も変わるので、必ず試し塗りをしてください。
強化ワックス:AURO Nr.171
AURO Nr.171 | 商品の特徴 |
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塗装積 | 1回塗り(0.4L缶:約40㎡) |
乾燥時間 | 24時間(完全硬化4週間) |
用途 | 水回りの床や棚などの強化剤 |
成分 | 亜麻仁油、ヒマシ油、カルナバ蝋、蜜蝋、乾燥材(コバルトフリー) |
AURO Nr.171は単品で使うよりも、他のアウロワックスで仕上げた上に塗るのが効果的。
- AURO Nr.128と塗装する
- 十分に乾燥させる(24時間)
- AURO Nr.171をウエスで擦り込む
車のワックスと同じような使い方なので、塗りすぎに注意。
撥水性を高めるワックスなので、水回り以外には不要。室内推奨です。
お手入れ用クリーナー・ワックス:AURO Nr.431(水性)
AURO Nr.431 | 商品の特徴 |
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使用方法 | 1リットルの水に対しキャップ3杯分を混ぜる(30mL) |
乾燥時間 | 5~10分程度 |
用途 | 床、階段、腰板、柱、家具等木材全般 |
成分 | 水、アルコール、亜麻仁油、カルナバ蝋、蜜蝋、オレンジ油、キサンタンガム、ユーカリ油、炭酸カリウム、ホウ砂、ホウ酸、カゼイン |
AURO Nr.431は、お手入れ用のクリーニングワックス。使い続けることによって、ワックスの効果が長持ちします。
月2回が推奨されていますが、床なんかけっこう大変ですよね。せめて1〜2ヶ月に1回はメンテナンスとやっておきたいところ。
Nr.431の原液を水で薄めて「雑巾がけ」するイメージですね。
まずはアウロ公式の無料サンプルを取り寄せるのがおすすめ
まずはアウロのサンプルを取り寄せて、試し塗りするのがおすすめ。
サンプルの種類 | 内容 |
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無料サンプル | 11種類の中から最大3商品まで選べて送料も無料。 |
有料サンプル① | 18種類の中から最大7商品まで選べて398円(税・送料込み) |
有料サンプル② | 18種類の中から最大10商品まで選べて611円(税・送料込み) |
公式サイトだけのサービスなので、ぜひ使ってみてください。
もちろん商品の購入もできるので、まずは公式サイトをチェックしましょう。
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アウロワックスの基本的な使い方|上手く塗るコツ
アウロワックスの使い方は簡単。基本的なポイントを抑えておけば上手く塗装できます。
薄めて塗装するタイプじゃないので、ちょっと塗りにくいかもしれませんが、そこはコテバテを使ってカバーしましょう。
また、シンプルだからこそ塗装前の下地処理が重要。そこらへんは、こちらのオイルステインの塗装方法を参考にしてください。
①:使用前によくかき混ぜる
塗料缶のフタを開けて、ヘラや割り箸でしっかり混ぜてください。缶の底に塗料の成分が溜まっているため、使う前に均一にする必要があります。
アウロは粘度の高い製品が多いため、使用前にきちんと混ぜないと、塗料が本来の効果を発揮できません。
- 缶の底に溜まりがないように混ぜる
- 底をからすくい上げるように混ぜる
- 成分が均一になるように1〜3分ほど混ぜる
横にグルグルというより、立体的に混ぜるイメージですね。
缶のフタを開けるのに「皮スキ」があると便利です。
②:コテバテで染み込ませるように塗る
アウロは刷毛で塗るよりもコテバケを使ったほうが簡単に塗れます。
塗料をつけて刷り込みながら塗っていく感じですね。
- コテバケを塗料に馴染ませる
- たっぷりと塗り広げる
- ウエスで余分な量を拭き取る
公式ページでは拭き取りのタイミングは塗ってから10分ほど。しかし、あんまり放置すると拭き取りが大変なので、2〜3分で拭き取ってOKです。
コツとしては、拭き取りに使うウエスを2種類使うこと。
- アウロが染み込んだウエス
- 使っていない新品ウエス
コテバケで塗った後は①のウエスで拭き取りをして、仕上げ拭きに②のウエスを使ってみてください。
とにかく拭き残しがないように、きれいに拭き取れば失敗はないでしょう。
2〜3分で拭き取る代わりに、アウロが染み込んだウエスでさらに塗料を馴染ませる感じですね。
③:塗料をしっかり乾燥させる
アウロの乾燥時間は24時間。塗装してからまる1日は触ったり上に登ったりしてはいけません。
気温の低い冬は、乾燥に2日ほどみておいたほうがいいかもしれませんね。
ちなみにアウロが完全に乾燥するのは1ヶ月もかかります。完全硬化が長い塗料というわけですね。
この1ヶ月というのは、その間は使ってはいけないというわけではありません。
塗料が完全に硬化して、本来の性能を発揮する時期という意味合いです。
木材の表面から乾燥していくので、内部が完全に乾く時間が1ヶ月というイメージでOKです。
まとめ:アウロワックスは公式サイトや通販で購入しよう
アウロワックスはホームセンターでは販売していないため、公式サイトなどの通販で買うしかありません。
公式サイトでは、サンプルも取り寄せられるので、まずは試し塗りをしてみてください。
- Amazon
- 楽天市場
- PayPayモール(Yahoo!)
- アウロ公式サイト
Amazonでも購入できますが、商品一覧を確認できないので、ちょっと使いにくくなっています。
\ 無料サンプルで試し塗りをしよう /
天然素材にこだわるならアウロがおすすめ!
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